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YS-11P(再掲載)

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YS-11P 第3輸送航空隊第403飛行隊 #02-11586


 この機体は航空自衛隊が保有しているYS-11です。国産初の旅客機で今のところ最後の中型旅客機です。初飛行は1962年とかなり古い機体で民間ではすでに全機引退したYS-11ですが自衛隊では航空法が適用されないため現在も運用されています。これは当時日本にはあまり大型機の経験がなかったため過剰とも言える頑丈さを機体に持たせたためのようです。海上自衛隊では現在C-130Rにて更新することが決まっていますが航空自衛隊の機体についてはまだ決まっていないようです。
 この158号機は特別塗装になることが多いようでこの自衛隊50周年の塗装以外にも美保基地開庁50周年塗装にもなっているようです。

 航空自衛隊のYS-11は海上自衛隊のYS-11とそう機数は変わりありませんがより航空機で行う任務が多いため複雑なバリエーションを持っています。この機体はP型と呼ばれる機体で主に人員輸送に使用されます。
 ベースはYS-11A-400型で人員専用機です。自衛隊のみが発注した事実上の自衛隊専用機で最初はYS-11Cとして輸送型で導入されました。原型機の違いでP型とは海上自衛隊のM型とM-A型のような関係です。あくまでC-130H導入までのつなぎだったので現在は導入されたC型は全て他の型に改造されています。その頃の名残で後部にカーゴドアが残っています。
 所属はP型と同じく美保基地に所属する第3輸送航空隊第403飛行隊です。各輸送航空隊は通常の輸送部隊とともに何かしら特別な部隊を有しており第3輸送航空隊の場合は大型機の教育部隊を有しています。

 機内は民間のYS-11と同じように座席が横4列で並んでいます。初期の3機はVIP仕様として改装されていますがこの機体は一般仕様のため通常の座席が並んでいます。座席は古めかしい物で軍用機なので無駄な装飾はなく殺風景な機内となっています。

 エンジンは航空自衛隊のYS-11の中には海上自衛隊のP-2Jのエンジンを再利用したより強力なT64-IHI-10エンジンを積んだ通称スーパーYSも存在していますがこの機体は原型のロールスロイス製ダートエンジンを搭載したタイプとなっています。基本的に積んでいるのが訓練機材のみなので原型エンジンのままでも十分な飛行能力が得られるためのようです。




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