この艇は海上自衛隊が保有している掃海艇です。佐世保基地に所属している第2掃海隊の所属で同掃海隊はひらしま型掃海艇で統一されています。この艇はその2番艇の「やくしま」です。
現在最新の掃海艇はえのしま型掃海艇ですがこの掃海艇はその一つ前の型になります。えのしま型からは船体がFRPになってしまったのでこのひらしま型は海上自衛隊最後の木製船体の掃海艇です。途中で色々と事情が変わりえのしま型に製造が変わってしまったためそれまでの掃海艇が10隻から20隻以上と大量に建造されたのに対して3隻の建造にとどまっています。
能力は前級のすがしま型から大幅に高められており機雷掃討と機雷掃海両方ができる高性能艦です。また、すがしま型では一部にフランス製の装備を採用していましたが国産のものに変更されています。
船体はすがしま型の特徴的な2本煙突から1本煙突に変更になっています。煙突そのものは数は減りましたが形状はほとんど一緒のようですね。
船体はすがしま型の特徴的な2本煙突から1本煙突に変更になっています。煙突そのものは数は減りましたが形状はほとんど一緒のようですね。
艦首には浮遊機雷や係止装置を切って浮遊してきた係止機雷の爆破用に20mm機関砲のJM61が搭載されています。船体後部には掃海・掃討用の機器が搭載されています。その上に2隻搭載されているのが複合艇で水中処分員が使用します。
前側に搭載されている黄色い装備が水中航走式機雷掃討具S-10・1型です。従来の機雷処分具S-7の後継として開発されより積極的に機雷を処分する機雷掃討戦に使われます。この器具は無人潜水艇の一種で目標をソナーで探知し接近し爆破用爆薬の設置などを行うことができます。見ての通りサイドスラスターを備えており優れた水中機動性を有しているようです。
白いものは掃海用の機雷掃海具で小型係維掃海具1型と呼ばれているものです。係止機雷の係止ワイヤーを切って処分するための装置で写真のものは曳航浮標で掃海具そのものではありません。この曳航浮標に掃海具を付けて後部に垂らし掃海します。
関連:補助艦艇・・・・・まとめ