種子島･屋久島交通699

　この車両は種子島･屋久島交通の保有しているブルーリボンです。
　種子島･屋久島交通は種子島及び屋久島島内でバスを運行している業者です。この車両は元々屋久島交通所属だったようです。団体名差しの表示から普段はスクールバスとして使われているようですがこの時は珍しくフェリーを使って九州本土に来ていました。

　
　U-規制のブルーリボンです。この頃フルサイズの貸切バスはすでにセレガに移行していましたが路線バスはブルーリボンのままだったのでそちらベースの車両になります。離島では貸切需要も限られるためこのような車両が便利なのでしょう。一部同じ仕様の車両が一般路線でも使われています。

　路線シャーシのトップドアに貸切用のマスクを付けたものになります。いわゆる西工のE型に相当する車両です。当時すでにセレガが生産されていましたがこのタイプは引き続きブルーリボンマスクを使用しています。通常はリアは路線車と同じものですがこの車両はブルーリボンと同じ田の字フラッシャーを使っています。
　クーラーは路線用と同じ直結式でエバポレーターを屋根の上に搭載しています。床下に余裕のなり路線シャーシベースなので直結冷房ですがトランクスペースはそう多くはありません。
　窓は路線車と同じメトロ窓です。元々が鹿児島交通だったため鹿児島特有の後輪前後の路肩灯は健在です。

　車内は4列シートですがフルサイズの車両と比べるとちょっと簡素な座席のようです。縦10列の定員50名仕様と思われますが車体長が短いためシートピッチはフルサイズ12列と比べて同じか狭いくらいだと思われます。
　基本的に屋久島島内のみの短距離貸切が主なため一般路線車と同等の車内設備となっておりテレビなどは装備されていません。最前列のサービスボックスもシートピッチのためか省略されています。

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