この車両はJR九州の鹿児島車両センターに所属しているキハ40です。九州のキハ40形は割りと鹿児島地区に集中配備されているようで12両が配備されているようです。かつて所属した宮崎車両センターの車両も合わせると23両も配備されていたようです。
この車両は0番台をベースにエンジンを強化したタイプの車両です。エンジンはコマツ製のSA6D125HE-1を装備しています。かつて改造されたキハ140形のエンジンに比べると出力は低いですがキハ140形では出力が高すぎて空転が多発していたのでこのエンジン程度の出力がちょうどいいのでしょう。
機関換装に合わせて車体の延命工事が施されています。トイレの窓が埋められ屋根の上の水タンクが撤去されています。キハ40形の水タンクの位置の関係上現在は底の部分だけ屋根が凹んだ状態となっています。しかしこの角度ではあまり良く見えないので屋根の上はツルツルになっています。
車内はあまり手は入っておらず茶色の市松柄のもケットに交換されている以外あまり違いはありません。これは延命が外板腐食対策などが中心だからでしょう。この車両のベースは暖地仕様の2000番台のため車内にデッキはありません。鹿児島地区はワンマン運転も車内収受の区間があるため運転席の扉は撤去され運賃箱が設置されています。改造自体は唐津時代に行われたようです。また、出入り口には整理券発行機も設置されています。