この車両はJR九州が地方向けとして製造したキハ125形です。キハ200系は都市近郊路線向けのため3扉の専用設計の車両でしたがこちらはNDCシリーズをベースとしておりJR西日本のキハ120形や肥薩おれんじ鉄道のHSOR-100形の兄弟車種になります。特にキハ120形とは全長が違う程度のため顔もよく似ています。この25番は最終製造車となります。これ以降の気動車の増備はキハ220形になりいご増備はありません。現在は唐津と大分、宮崎に分散配置されこの車両は大分の車両になります。
エンジンはDMF13HZでキハ200系と同系統のエンジンになります。また、ブレーキは自動ブレーキで連結器も自動連結器のため国鉄型気動車と連結ができ唐津地区では頻繁に見ることができます。逆に同じ系統のエンジンを搭載しているキハ200系とはブレーキの方式も異なり連結器も形状が違うため連結はできません。
車内はキハ200系があとからワンマン改造を施したのに対してこちらは最初からワンマン運転を前提とした設計となっています。そのため扉の片方は運転席横に来ています。
車内は中央に固定式のクロスシートを置いたセミクロスシートです。外板塗装の派手な色に対して車内はくらい落ち着いた色となっています。転換式クロスシートが多い現在のJR九州では珍しい車内配置になります。座席モケットは独特の色ですが813系などで見られるヒョウ柄です。
トイレは上り方に車椅子対応の洋式が設置されています。このトイレは登場後しばらくしてから改造で取り付けられました。トイレの向かい側は車椅子スペースとなり窓は2段窓のまま開閉不能になっています。
運転席はワンマン前提のため他のNDCシリーズと同じように半室構造となっています。そしてその横に運賃箱を引き出します。運転席の後ろの窓は開閉可能になっていますがJR九州の車両ではこの車両が唯一になります。運賃箱はレシップ製のもので電車が装備しているものよりも少し古いものになります。一応バス用のものを鉄道用にアレンジしたものですね。
運転席はブレーキが自動ブレーキのため国鉄型のようなブレーキハンドルを抜き差しするタイプとなっています。変速機も手動変速のためかマスコンハンドルの横に変速レバーが付いています。その他の機器は黒色の部材で構成されておりあまり古めかしくはありません。
またこの車両では現在ATS-DKの機器の取り付けが行われています。そのため運転席上部にはATS-DK用の表示装置が設置されています。ATS-DKは車上データベース方式であり、また運転状況記録装置の設置も合わせて行われていますが半室構造のこの車両では設置場所が乗務員室内にないため入口脇の部分に搭載されています。
助手席側には車掌がドアを扱うためのスイッチが設けられています。キハ120系などと異なりスイッチ類はむき出しですが鍵を使用しないと動作しないようになっています。唯一非常ボタンのみ動作するようですね。その上の窓は車掌が顔を出せるように内側に開くようになっています。
助手席側には車掌がドアを扱うためのスイッチが設けられています。キハ120系などと異なりスイッチ類はむき出しですが鍵を使用しないと動作しないようになっています。唯一非常ボタンのみ動作するようですね。その上の窓は車掌が顔を出せるように内側に開くようになっています。