神園交通003

　この車両は熊本の神園交通が保有しているローザです。
　八代と熊本を結ぶ空港連絡バスの｢すーぱーばんぺいゆ｣に使われています。九州新幹線に先立つこと3ヶ月ほど前に開設された路線で恐らく水俣などの方からのお客を取り込むことを考慮していると思われます。かつては産交バスが｢エアラインやつしろ｣号を運行していたようですが、競争に敗れ現在は廃止されています。

　車両はローザで新長期規制の車両です。顔が変更されておりグリルの部分がかなり大きくなっているため印象がだいぶんかわっています。。グレードはCX相当の車両で一番後ろに固定窓があることからスーパーロングと思われます。Wikiに載っている車両よりも定員の多い車両なので需要にあわせたのでしょうか。
　窓は標準のサッシレスのメトロ窓となっています。この車両は銀縁サッシですが後に増備された車両ではブロンズサッシとなっています。
　方向幕などは装備しておらず車体に直接運行区間が書かれています。この車両では行灯が設置できなくなったので前面は団体名差しを使用しています。側面は扉の窓の部分に書かれています。また、車外放送用に入口脇にはスピーカーが設置されています。
　塗装は専用のものでこの路線への力の入れ具合がよく分かります。

　車内はローザとしては一般的な偏心3列シートとなっています。座席はリクライニングシートとなっているようです。空港連絡バスらしく運転席直後は荷物置き場となっておりトランクがほとんどないのを補っています。運転席の横の座席も撤去されており整理券発行機と簡易型の運賃箱が設置されています。

関連:神園交通001