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F-4EJ改③

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F-4EJ改 第5航空団第301飛行隊 #77-8398


 写真の機体はかつて日本の空の守りの主力だったF-4EJ改です。F-4は米軍がベトナム戦争で投入した機体で自衛隊が採用している空軍型はF-110スペクターとして採用された機体です。ベトナム戦争の経験から固定機銃がやはり必要ということで機種にバルカン砲を搭載したE型を日本仕様にしたのが自衛隊が採用したF-4EJです。
 F-4EJは日本の実情にあわせて背中の給油口を地上用に換装したりなどの改良を加えた機体です。また、外交配慮として爆撃コンピューターが外されているために対地攻撃能力はありませんでした。
 そして写真の改型は配備から10年たった1980年から改良されたタイプで陳腐化したF-4の能力を向上させることを主眼においた改良を受けたタイプです。そのため改という文字は正式なものです。

 この近代化改修によってレーダーをAN/APG-66Jに換装しています。このレーダーは初期のF-16に積まれているレーダーでF-4のレーダーと比べると索敵能力に優れています。これはベレンコ中尉亡命事件で迎撃にあがったF-4EJが低空を飛行するベレンコ中尉の操るMig25を見失ったことを教訓にしています。
 また、セントラルコンピューターを換装することにより導入時に排されていた対地攻撃能力が復活しています。この能力を生かしてF-2導入までの間減勢していくF-1の穴を埋めるため第8飛行隊にてFS任務についていました。



 写真の機体は新田原基地に所属する第301飛行隊の所属機です。この舞台はF-4を要する部隊への機種転換部隊です。ただし、機種転換だけではなくアラート任務にもついており実戦部隊の性格も持っています。ただ、近年は中国が南西諸島方面に台頭してきたためかこの部隊を百里に引っ込めてF-15装備の第305飛行隊を新田原基地に代わりに移転させるようです。そのため百里基地には首都防空の任務を主任務としながらもRFも含めてF-4が集結することになりました。
 この機体は1977年に製造された機体ですでに製造から38年が経ちます。撮影した年は第301飛行隊編成40週年ということでこの機体が記念塗装となりブルーメタリックのカラーリングとなりました。



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