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軽装甲機動車⑧

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05-0683 西部方面隊第8師団第12普通科連隊重迫中隊


 この車両は陸上自衛隊が保有している軽装甲機動車です。
 小松製作所が開発製造している車両で主に普通科に配備されいている車両でイラク復興支援でも注目されました。それまで自動車化はされていたものの装甲化されていなかった普通科の機械化を図った車両で費用の関係で他の大型装甲車があまり行き渡っていないのに対してこの車両はほぼ100両以上、年によっては200両以上と自衛隊としては珍しくまとまった数の車両が導入されています。
 この個体はいくつかあるバリエーションのうち偵察型になります。重迫中隊に装備の車両ということで迫撃砲の周りの隊員は重迫牽引車に分乗し恐らく観測班がこの車両を使うのでしょう。後部に荷物をのせるラックがあるのが特徴です。

 車体は小銃弾程度を防御できる走行がはられており避弾経始も考慮されています。この車両はおもに軽MATを運用する車両のためターレットの上は何も設置されていません。第12普通科連隊では第3中隊と第4中隊のみが装甲化されており残りの2個中隊は自動車化歩兵にとどまっているようです。重迫中隊は恐らく基本が重迫牽引車の高機動車で何台か軽装甲機動車が配備されている程度でしょう。



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 トランスミッションは高機動車等と同様ATになっています。当然四駆で副変速機を備えているためシフトレバーの隣に小さいレバーがついています。フルタイム四駆なので副変速機はH-N-Lの3パターンとなっています。
 新73式小型トラック、高機動車に続き冷房を装備しています。このように密閉されるような車両では特に重要でしょう。インパネなどは基本的に直線基調です。サイドブレーキなどは中央にドライブシャフトの出っ張りがあるのでインパネについています。メーターのテープは恐らく走行時の最高速度の目印なのでしょう。

 この車両は高速も通ることからETCを装備しています。戦闘用車両のため窓は小さく跳ね上げるタイプのため料金上で料金を払うにはいちいち降りなければならないためそれを解消するための装備でしょう。

 定員は4名で座席も定員分しかありません。そのため1個分隊で2台使用というところでしょうか。座席は製造から9年が経っている車両だったのでややヘタっていて後部座席に長時間は厳しいでしょうか。定員が4名のため後部スペースはかなりありフル装備の場合の背囊などを奥スペースは十分にあります。後輪のタイヤハウスの上は無線機の設置スペースになっており電源の端子と外にロッドアンテナを装備するためのポートがついています。



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