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Channel: 乗り物好きの気まぐれなブログ
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モハ811形モハ811-1504

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811系1500番台 所属:本ミフ 編成:PM11504編成 モハ811-1504



 この車両はJR九州が保有している811系の上り方先頭車です。制御電動車のMc車でパンタグラフを搭載している車両になります。この車両は現在営業車としては1両しかいない1500番台です。1500番台は経年でアコモが劣ってきた811系を817系水準まで引き上げる改良を受けた編成です。足回りをいじっているので新たに番台が起こされました。


 外観では窓がスモークガラスとなっています。813系300番台以降と同じようなUVカットのスモークでブラインドが撤去されました。また、扉も着色ガラスでドア押さえがHゴムになり段差がなくなりました。塗装は赤と青の帯から水色単色となり水戸岡カラーのロゴが多数入るようになりました。


 インバーターはSiC素子とIGBT素子のハイブリッドタイプとなっておりJR九州初採用です。九州内では西鉄の9000形に続いて2例目で日立製としては初めてでしょうか。従来のVVVFと比べるとコンパクトになっています。これに伴い電気ブレーキは発電ブレーキから回生ブレーキに変更になっています。素子がより効率的なものになったため消費電力は415系に対して49%で817系の53%よりもさらに効率的になっています。機器の種類はPC408KBでモハとはサブタイプが微妙に違うものが搭載されています。
 台車は従来通りのDT50QAです。モーターは誘導電動機に交換されていますが従来のものと互換性のあるものを取り付けて台車は加工していないのでしょう。


 車内はロングシート化されています。既存の車両からの改造のためか817系や305系などとは異なり木製の背もたれは使用していません。また、荷物棚など元のものを流用しているものも多数あるようです。スタンションポールなどは305系やBEC819系と同じものを使用しています。
 座席は817系やBEC819系と同様3+4+3二分割されています。不評だったクッションは305系やBEC819系よりもさらに増量されています。背もたれは湾曲したものに布を貼っておりクッションも仕込まれているのでE233系などに近いかけ心地となっています。


 壁などは緑味のかかったものから白いものに交換されています。床材もクリーム色のものから青いものになっています。ロングシートの車両でよく見られる色による区分はされていません。貫通路の扉は原型をそのまま流用しており窓が小さいですがダンパーが仕込まれるようになりハンドルは動きますがハンドルにロック機能はなくなっています。

 扉は元のものとほぼ同じで窓が変わった程度です。最近の他社の車両とは異なり扉には目印の黄色い帯は貼られていません。305系やBEC819系で装備された半自動ドアは引き続き非装備で選択ドアのみとなっています。扉の上には新たにLED表示機が設置されていますが817系までとは異なり交互設置で1両あたり3箇所設置されています。


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 方向幕も幕式から新たにLED式に変更になっています。ただし、設置位置などは変化はなく正面は相変わらず行先のみしか表示されません。側面のものは分割されていたものが統合されその中で分割表示されるようになりました。フルカラータイプで305系などで先行して採用されたものと同様です。JR北海道の733系のものとも同じ表示方法なので同じメーカーなのでしょう。
 非リニューアル車では06番と07番に色の違う「NEW RAPID TRAIN811」を装填していましたがどうやらリニューアル車では数字のみで色違いを収録しているようです。813系も数字のみなのでそちらに合わせたのでしょう。



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