鹿児島交通観光バス1538

　この車両はいわさきグループの鹿児島交通観光バスが保有しているユニバースです。
　3台導入されたうちの1台で現在鹿児島～福岡間の｢桜島号｣にて使用されています。この路線の車両はかつて本州方面への夜行便と共通運用の夜行車ばかりが運用されていましたが現在は鹿児島交通観光バスの夜行便担当が｢桜島号｣の1往復のみとなったため昼行仕様で導入されています。

　最新のLDG-規制の車両になります。国産車は平成27年度燃費基準を通したQRG-規制やQPG-規制の車両に移行していますがユニバースは燃費があまり良くないのかLDG-規制にとどまっています。
　顔は初期の車両では行灯レスでしたが日本では基本的に行灯に方向幕や社名表示お行うためLDG-規制より行灯が設置されるようになり2013年モデルよりフェイスリフトをうけています。2013年モデルより屋根のクーラーを隠すようにカバーを付けることができるようになり、つけている会社がほとんどですがこの車両はカバーを装備していません。ただし、後部の大型のリアスポイラーは外せないのか装備しています。

　窓は従来の車両は貸切だったり短距離の車両だったためか開閉可能でしたがこの車両では濃色スモークの固定窓となっています。固定窓の場合強度が上がるのかT字窓の車両よりも窓の枚数が減っています。
　方向幕は従来のユニバースはサボを使用していましたが、｢桜島号｣は系統が1系統のみのため側面のものはステッカーにとどめ、前後はサボで前面のものは団体名挿しに表示しています。他社のようにLED化すれば行灯に入れれるのでしょうがコスト増を嫌ったのでしょう。

　車内は3列シートとなっています。従来は独立シートでしたが偏心シートになっています。座席は韓国製の座席でメーカー標準設定の｢2×1ワイドシート｣を採用しています。この座席は国産シートでは殆ど見られないような形状をしており乗用車の座席のように枕が独立しています。また、シートベルトは最前列だけではなく他の座席も3点式を装備しています。モケットはカタログと同じものを採用しておりハイグレードモケットだそうです。

　車内照明はLED式を採用しています。中央にメインの白色LEDを設置しその両側に加飾用に青いLEDを設置するような方式でLDG-規制から採用されるようになったタイプですが明るさはどうなのでしょうか。ちなみにメーカーでは｢LEDムードランプ｣と呼称しているようです。
　トイレは後部設置に変わっています。鹿児島側の業者ではこの仕様は初めてではないでしょうか。また、いわさきグループの路線用のユニバースでは初のトイレ付きです。西鉄などトイレの設置業者によっては非公式側にトイレがつきますが、この車両は公式側に設置されています。

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