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Channel: 乗り物好きの気まぐれなブログ
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キハ47-3010

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キハ47形 所属:米トウ キハ47-3010

 
 この車両はJR西日本が保有しているキハ47形気動車です。国鉄から引き継いだ気動車で現在山陰本線山陰地区では主力となっています。JR西日本では現在塗装の単色化を進めていますが後藤総合車両所の所属車両は以前より国鉄色だった首都圏色を標準色としていました。1枚目と2枚目は撮影時期が7年ほど開いていますがだいぶん塗装のパッチワーク化が進んでいるようです。オレンジは退色が進みやすい色なのでこまめな手入れが必要なのでしょう。
 3000番台は1000番台をロングシート化した番台でこの車両はキハ47-1002が種車のようです。配置は新製時から後藤総合車両所で改造も後藤総合車両所で受けており後藤総合車両所生え抜きの車両のようです。
 エンジンはロングシート化とは別にコマツ製のSA6D125H-1Hに換装されています。このエンジンはJR九州の一部の車両でも使われている系列のエンジンで330PSほどあります。

 また近年車体更新が行われています。車体更新によって戸袋が埋められ窓が上段上昇下段固定タイプのものに交換され印象が大分変わっています。屋根の上のベンチレーターは電車と同様撤去されていますが雨樋は張り上げられていません。熱交換器が屋根の上に移ったためクーラの機器は良くなったのではないでしょうか。
 広島地区の車両は側面にLED式方向幕を追加していますが山陰地区は設置されておらずサボも使用されていません。そのため横からは行き先が分かりません。その代わり前面の種別幕の部分が行き先幕になっています。おそらく電動化されているのでしょう。



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 乗務員室はワンマン対応のため運転席の後ろに小さい固定窓が追加されています。乗務員室の仕切り度は撤去され写真のように先頭車を貫通させる時に使用する仕切り度を新たに設置していますがヒンジの位置が逆になっています。助手席は引き続き開放されています。
 運賃箱はJR九州では可動式で運客仕切り戸の代わりに通路に設置していましたが、JR西日本では客室に固定され、強固な枠で囲われています。ワンマン運転時は客室と運転席を仕切るために跳ね上げ式のパイプがその両端に設置されています。ただ、この方法では運賃収受時に移動量が多くなりますがどうなのでしょうか。運賃表はJR九州の817系と同じレシップ製のものと思われます。


 運転席は国鉄型なので基本的にJR九州のものと変わりありません。ただ、ドアスイッチがボタン式でマスコンとブレーキの間にあるのが特徴でしょうか。また、忍錠で車掌スイッチ同様電源の入り切りを行うようです。これはドアが車体更新に合わせて改良されたからだと思われます。
 EBのスイッチなどは計器類の上に設置されています。その横には何かの固定用の台座がありますが運転状況記録装置用でしょうか。無線機の横にはTEのスイッチがありますがJR西日本は国鉄型の気動車にまで設置しているのですね。その上にはATS用の切り替えスイッチがあります。この車両はATS-SWのみでP型は積んでいないようですが入換位置があるようです。



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 車内はロングシート化されていますがオールロングシートになっているわけではなく中央に4ボックスほどクロスシートが残っています。しかしながらロングシートの比率が上がっているためロングシートがかなり長く見えます。モケットは更新に合わせて茶色のものに更新されています。
 クーラーは熱交換器は屋根の上に移りましたが従来と同じものを使用しているのか相変わらず一部荷棚を室内機が選挙しています。また、機器があまり良くないためか扇風機が残されています。



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