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811系PM1504編成

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811系1500番台 所属:本ミフ 編成:PM1504編成


 この車両はJR九州が民営化後初めて製造したオリジナルの近郊型電車の811系です。813系に製造が切り替わるまで28編成が製造された車両で現在も主力として活躍し各駅停車から快速まで幅広く運用されています。
 その中でもこの1500番台は製造後30年が経つこの型式の更新を行ったことで登場した車両です。同じく更新を受けた同時期製造のJR西日本の221系は番台区分は変わっていませんがこちらは走行機器が変わっていることから番台区分が変わっています。
 この編成は元PM4編成で今年の4月から運用を開始したリニューアル初編成です。平成24年までに全編成リニューアルするとのことですでに元スペースワールド号のPM11編成が入場しているようです。番台は元の番号に+1500でおそらく100番台のリニューアルでは1600番台が登場するものと思われますがもしかしたら0番台更新車の続番になるかもしれませんね。 


 基本的な外観は帯が水色になり窓がスモークになっただけでヘッドライトは従来通りシールドビームのままとなっています。そういった意味では221系と比べると見た目の印象はあまり変化はありません。
 方向幕はこれまで幕式だったものがLED化されています。813系の1100番台や817系の1100番台以降のような大型LEDではなく従来のサイズをそのまま流用しているためサイズは小さいですが305系に続く2例目のフルカラーLEDになっています。元々は3枚目のように種別幕と行先幕が別れていましたがLED化にあたって一体化されており場合によっては全体に表示できるようです。


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 幕の中身は当然のことながら元の811系と一緒です。愛称はリニューアルで「Commuter Train 811」に変更されていますが対照表では「NEW RAPID TRAIN811」のままです。多分元の対照表をう移設しただけだと思うのですが表示はどっちでプログラムされているか気になるところですね。
 また、行先の05番の「有田陶器市号」の表示は茶色地の幕なのですがフルカラーLEDを活かしてそれが再現されているのか気になるところですね。




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 リニューアルにあたって足回りは新調されサイリスタ位相制御だった制御機器がVVVFインバーター制御に変わっています。これによって電動機も直流電動機から交流電動機に変わっています。流石にPMSMにはしなかったようですね。
 VVVFはIGBTに代わってSiC素子となっておりこれまで導入実績の多い日立製となっています。一番右側の網になっているところがインバーターで交流車故に左側にはコンバーターが設置されています。おそらく制御は1C4Mかと思われます。

 パンタグラフは菱形だったものがシングルアームパンタになっています。おそらく817系などと同じPS401Kと呼ばれているパンタグラフだと思われます。最近713系も交換されているので部品の共通化のためでしょう。もしかしたら783系も今後交換されるかもしれませんね。屋根上機器ではクーラーも交換されていますが確認し忘れたので確定はできませんが817系などと同じ形状っぽいので


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 上側が動力台車で下側が付随台車で、上の写真がリニューアル車で下の写真が在来編成です。写真を見る限り元のDT50QAとTR235QAのままのようです。台車そのままに電動機を交換しているようなので似た形状の電動機に交換しているのでしょうね。




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 乗務員室は壁などには手はほとんど加わっていませんが機器が更新されています。仕切りは変わりありませんが色が変更されています。現在更新中のPM11編成はここが水色だったのが特徴だったのでその特徴が無くなりそうですね。
 助手席側にはアナログチックだったサイリスタ位相制御時代にはなかった機器が設置されています。メモリーカードなどをさせるようになっているようなので故障記録などを記録できるようになっているのでしょうね。ここにあったクーラーや方向幕の操作盤はモニター装置に統合されています。それ以外の部分は色を塗り直した程度でそのままのようです。
 車掌スイッチに関してはこちらも更新されており817系などと同じメーカーのものになっているようです。817系とは少々配置が異なっています。相変わらず半自動ドアは装備されていないため鍵の部分は従来と変わらず選択ドアスイッチがタンブラー式から電気式となっています。



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 運転席はこのようにリニューアルされていますがツーハンドルなのはリニューアル前と一緒です。そのためコンソールぶぶは再利用しているようです。パネル部分には813系や817系と同じ単色ディスプレイが埋め込まれています。最近登場した305系やBEC819系と違って複雑な制御や操作を行わないからでしょう。モニターを設置する関係上ここの部分のみもりあがっています。停車駅通過防止装置の下にあった防護無線機はモニター装置があった反対側に移設されています。

 また、停車駅通過防止装置はモニターに組み込まれたため後付のモニターは撤去されインパネ内に「次は停車」のランプが追加されています。古いモニターはカラーだったのである意味退化でしょうか。また、増圧ブレーキとEBのランプは文字入りの四角いものに変更されています。
 「次は停車」のランプの右側にある白いボタンは定速制御のスイッチで813系や817系ではVCBのNFBの隣りにありましたが811系ではコンソールをいじっていないためかこの位置に設置となりました。定速制御ができるようになったのはVVVF化の恩恵ですね。
 




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 車内はプレスリリースにあったようにロングシート化されています。壁は緑味のかかったものから真っ白なパネルに交換されLED照明と合わさってかなり明るい車内に仕上がっています。スタンションポールは817系や305系と同じもののようで817系と異なりガラス製の仕切りがつきました。この仕切は305系やBEC819系と同じ意匠ですがスタンションポールにかかる部分に窪みがつけられており握りやすいように改良されています。
 吊革は最近流行りの優先席付近が黄色いものに交換されています。



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 扉は相変わらず金属地むき出しでおそらく元のものを流用していますがガラスが段差がない固定方法に変更されています。足元には滑り止めが黄色いものになっていますが817系の半円状のものから帯状のものになっています。305系やBEC819系もそうなので817系の意匠はあまり良くなかったのでしょう。
 扉の脇にはゴミ箱や消化器が設置されています。これらは従来は座席の背もたれに格納されていましたがロングシートになってそれらがなくなったための代わりでしょう。817系と異なりゴミ箱の上のテーブルはなくなっています。
 また、各車両3箇所の扉の上にLED表示機が設置されています。305系やBEC819系ではせっかく液晶式に進化しましたが伝送系の問題なのか813系や旧来の811系と連結する関係なのか退化しています。近年はリニューアルで液晶式を設置する例もある仲少々残念です。配置はこれまでの片側から交互配置に変更されています。


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 室内照明はLED式に変更になっています。817系と305系ではカバー付きでしたがBEC819系以降は蛍光灯型になっています。色味は817系では変な色でしたがこのタイプでは自然な色合いとなっています。おそらく415系で試験していた車両なのでしょう。また、客室だけでなく乗務員室の照明もLED化されています。
 乗務員室後ろの部分のみ吊革が2列増設されています。



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 座席はキハ220形200番台から続く木製の座席とはうって変わって通常のモケット張りの座席に変更になっています。座席形状は最近本州のJRではよく見られる背もたれのかなり湾曲したものです。座面は305系のように3つのコブに分かれているもので初期の817系3000番台や2000番台の座席に比べると大きく座りごこちは改善されています。
 モケットは相変わらず列ごとに異なっており博多織や小倉織をイメージしたもので青を基調に優先席のみ赤いものとして差別化を図っています。




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 トイレは引き続き下り方の先頭車に設けられています。100番台に2編成ほどトイレが2箇所ある編成がいますがリニューアルの際に中間車のトイレは撤去されるようです。
 トイレは素体は従来のものをそのまま流用していますが他と一緒だった扉の色が813系風の水色に変更になっています。

 その向かい側にはロングシートは設置せずに車いすスペースとなっています。車いすスペースを設けるならばここが一番都合がいいからでしょうね。床は817系では黄色い滑り止めでしたがこちらではBEC819系と同じようにすべり止めを黄色い枠で囲ったものとなっています。当然補助席も装備されています。
 車いすスペースには817系やBEC819系のようなテーブルはありません。リニューアルの内装コンセプトと合わないからでしょう。車いす用の非常ボタンも設置されていますが後付感バリバリの設置方法ですね。せっかくのリニューアルで壁パネルを交換しているのだからもうちょっと自然な設置方法はなかったのでしょうかね。
 なおこの車椅子スペースにはヒーターはありません。817系以降もそうなのですが寒くないのでしょうかね。



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 トイレの中身は洋式化されています。元の素体をそのまま流用しているため車椅子には非対応で813系の車いす対応トイレ以降のものとは異なり車端部方向に便器が向いています。洗浄スイッチはこれまでの小さいプラスチック製から半自動スイッチのボタンのような被覆で覆われた大きいものになっています。
 また、リニューアルでは構体はいじらなかったためか引き続き換気窓は残っています。




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