鹿児島交通1275

　この車両は鹿児島交通が保有している日産ディーゼルのRNです。
　いわさきコーポレーションに多数いる元京王バスの車両です。グループの各社に分散していますが全体で元京王バスのRNは36台にもなるようでローカル線にかぎらず鹿児島市内の路線でも活躍しています。
　所属は加世田営業所の車両です。試運転のボードを掲げていますが幕が抜かれておりあまり動いている様子がないのでよほど調子が悪いのでしょうか。

　KC-規制の車両で富士重工ボディを架装した車両です。普通の8Eベースですがフロントマスクが独特の京王オリジナルの物となっています。恐らく京王バスが開発に携わったから実現した特注でしょう。80台以上いる中で初期の車両を除いてほとんどがこの顔となっています。
　RNは小型で窓配置などに制限があるため顔以外は一般的な仕様となっています。中扉は車椅子対応ですが幅広の折戸で対応しています。屋根の上には京王バス時代の名残でバスロケーションシステムのアンテナが残っています。

　方向幕は側面のものはフルサイズのバスとことなり独立して設置するスペースが無いため逆T字窓の上の部分を使用しています。そのため細長く開閉窓を潰しているため固定窓となっています。前面の幕も京王バスの特徴的な系統幕ですがこの車両は幕を抜いているだけで潰していません。そのため方向幕のサイズは一般的な車両よりも小さくなっています。

　車内は小柄な車両ながらワンステップとなっており車いすにも対応しています。座席配置は全て前向き座席となっており非公式側の座席が跳ね上げ椅子の車椅子スペースとなっているようです。モケットは中扉から後ろが赤でそれ以外は青色のチェック柄の京王バス時代そのままのものとなっています。

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