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この車両は西鉄バスが保有しているエアロエースです。
現在は福岡~鹿児島間の「桜島号」に使われていますが以前は福岡~USJ線に使われていました。この路線はこの車両が専用車として投入されるなど力が入っていましたがアピール不足なのかあまり振るわなかったようです。一時期北九州ナンバーで期間限定運行だった北九州~湯布院線に使われていたようです。
「桜島号」に転用後は西鉄高速バスに移籍しており「とよのくに号」に使われることはなさそうです。
QRG-規制のエアロエースとなっています。車間警報装置が標準装備となると同時に小型化されたためナンバーが右寄りになり中央にはレドームが設置されています。基本的な部分は従来「ひのくに号」用に導入された車両と同様ですが夜行用なので窓が全窓固定窓となっています。
乗務員仮眠室の関係で非常口の後ろ塗工部窓の方向幕の部分以外もフィルムで黒く潰されています。
また、夜行用ですが登場時より白夜行ではなく火の鳥カラーで、当初は車体各部に黄色い星が散りばめられている専用塗装となっていました。「させぼ号」使用時はSUNQパスのステッカーも貼ってあったようですが現在は使用できないことから剥がされています。
クーラーは4列シートの車両で夜行用だけにトランク容量を稼ぐ他め屋根置き型のパッケージクーラーになっています。QRG-規制からは床置き式も直結式になったためエアロエースでは屋根置き式のほうがトランク容量を稼げるので採用例が増えています。
ホイールはいつもの西鉄らしくスチールでしょうか。リアスポイラーもレス仕様となています。
車内は最初はトイレ側が8列、運転席側が9列の補助席なしと定員34名となっていましたが、北九州ナンバーから福岡ナンバーに復帰したときに座席を1列分増やされており定員38名のようです。
床は最近の西鉄の標準のフローリング調になっています。また、エアロエースの4列シート車は基本的に通路の部分が段差になっているのですがこの車両は3列シート車と同じくフラットになっています。
トイレは後部に設置されていますがトイレに窓は付いていません。その後ろには乗務員仮眠室が設置されています。「ライオンズエクスプレス」用のセレガとことなり仕切りはアコーディオンカーテンではなく普通のカーテンとなっています。
最前部にはテレビが設置されていますが座席にマルチステレオの設置はなくテレビにもステッカーが貼られているので現状はただの飾りとなっています。夜行用なので最前部には仕切りカーテンと通路には4列シート車ながら扉が設置されています。
また、特に謳われておらず目立ちませんが天井にはプラズマクラスター装置が設置されています。照明は中央のラインライトのみで荷棚下のものは装備されていません。
座席はメーカー標準の座席でその上級仕様のリラクシングシートを採用しています。モケットも「ひのくに号」のエアロエースなどと同じく茶色いモケットを採用しています。枕カバーについては写真ではわかりづらいですがこの路線専用のものが使用されており、よく見ると黄色い星が散りばめられていました。
各座席は夜行を考慮しているため補助席を装備せずリクライニングもかなり深く倒れます。窓側は壁際に、通路側は肘掛けの下にモバイルコンセントが設置されています。座席背面にはテーブルはありませんがドリンクホルダーが設置されてます。金属製ではなくプラスチック製なのは最近の保安基準の関係でしょう。
レッグレストやフットレストは装備されていませんが座席の下は基本的に障害物はなくシートピッチも広いため足を伸ばすぶんには不自由しません。
≪車輌Data≫
登録番号・・・・・・・・・・福岡200か33-84
社内番号・・・・・・・・・・4853
車輌車0種・・・・・・・・・三菱ふそう/MFBM
車輌型式・・・・・・・・・・QRG-MS96VP
車両年式・・・・・・・・・・2014年式
車輌仕様・・・・・・・・・・4列シート/後部トイレ
補足事項・・・・・・・・・・元福岡200か29-17→北九州200か10-63
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