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Channel: 乗り物好きの気まぐれなブログ
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南国交通1①

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 この車両は南国交通が保有しているプリムスです。
 来月4月2日から運行を開始する甑島と川内とを結ぶ高速船「甑島」へのアクセスバスとして「川内港シャトルバス」が運行を開始されます。この路線は循環バスのような経路を通ることになり、新ルートの「国道3号ルート」と既存の「県道京泊大小路線ルート」をそれぞれ通るようになっています。前者はあくまで高速船連絡バスとしての役割優先で高速船利用者優先乗車のようです。後者はコミュニティバスを兼ねており停留所が多くなっています。

 同型車は北九州市がすでに導入していますがそれに続いての大型電気バスとなります。北九州市の車両は1台1億円だそうでこの車両もそれと同等かデザイン分高いと思われます。


 この車両はステアリングコラムにHFGのロゴがあり調べてみると韓国ファイバーという会社の車両のようです。プリムスという愛称の付いており今回は三菱重工、東レエンジニアリングと共同開発の形をとっているようです。路線名、製品名とは別に「こしきバス」という愛称も付いているようです。
 デザインはJR九州や両備バスでお馴染みの水戸岡鋭治氏でちょっと両備グループっぽい塗装となっています。原型となったプリムスとは顔が違いますが屋根の形状はほぼこのままのようです。また、車体は製造会社が繊維会社ということでガラス繊維でできているようです。ただ、北九州市の同型車が東レ製のカーボンファイバー製だそうなのでこちらも東レ製のカーボンファイバー製かも知れません。
 足回りはノンステップバスということでエアサスでニーリング機構も内蔵しています。ブレーキは回生ブレーキも併用するようですがフルエア式のディスクブレーキを採用しているようです。大型車でディスクブレーキというのは結構珍しいのではないでしょうか。


 電気バスということでバッテリーを搭載しなければなりませんがブルーリボンシティハイブリッドやエアロスターエコハイブリッド等と同様バッテリーは車体前側屋根の上に乗っているようです。ダクトが見えるのはバッテリー冷却のための吸気口でしょう。クーラーは国産のデンソーっぽいパッケージクーラーですが恐らくユニバースと同じデンソー豊星製でしょう。
 プラグイン式のは電気バスで最高速度は85km/hほどのようです。電池容量は三菱重工製の「Mlix」というリチウム電池で93.24kwhだそうで電気自動車のリーフの約3.8倍の容量を有しています。それでも車体が重いためか航続距離は通常時で80km、冷房使用時で40kmほとしかないようです。



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 窓はサッシレスのT字窓になっておりエアロスターノンステップのように中扉から前と後ろではサイズが異なっていますが、塗装で隠しています。窓は元は薄いスモークのようですがその上からフィルムを貼っています。
 前扉は一般的なグライドスライドドアですが中扉は国産車では殆ど見られないプラグドアとなっています。また、スロープも国産車ではほとんど採用例がなくなった内蔵電動タイプです。
 方向幕は前後側面にあり恐らくレシップ製のものですが側面のものは原型車の窓割りをいじっていないのか窓を固定して設置しているため少しはみ出しています。



≪車輌Data≫
登録番号・・・・・・・・・・鹿児島200き・・・1
社内番号・・・・・・・・・・
車輌車種・・・・・・・・・・韓国ファイバー/韓国ファイバー
車輌型式・・・・・・・・・・不明
車両年式・・・・・・・・・・2014年式

車輌仕様・・・・・・・・・・ノンステップ
補足事項・・・・・・・・・・
    
関連:南国交通の車両・・・・・まとめ


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